いなくなるということ。 | ぼやきますか?

いなくなるということ。

友人の母が亡くなったとの連絡を受けた。
詳しい事は聞いていないのでどんな状況だかわからないが、突然朝にということだった。死とはなんだろう?大切な人、好きな人がいなくなるという事は、どんな気持ちなのだろう?生きることとは?疑問が次から次へ、頭の中のヒダの中から染み出すように溢れ出す。昨年は「世界の中心で愛を叫ぶ」という作品が騒がれた。本、映画、テレビドラマ。ジャンルを超えて社会現象となっていた。おれも少なからず社会現象へ足を踏み入れている。その時にも同じ疑問を考えていた。答えはまったくの無だ。それは想像の範疇を越えていた。おれ自身に身近な人を亡くしたという経験がなかったからだろう。また想像したくないという部分も少なからずある。
「大切な人を亡くすのはどうして辛いんだろう」
同じような台詞が、上記の本にも出て来る。これは誰にもはっきりとした答えを導く事は出来ないのかもしれない。亡き者への想いは、それぞれに違った思い出を持つものであり、また心への侵食具合も個人差があるに違いない。
結局のところ、気づくのがいなくなってしまった後では遅いのだ。だからこそ、大切だと思える人がいるのならば、普段から心をしっかりと通わせあうべきなのだ。大切だと思えること、そして大切だと気づいた事、それはとても幸運な事なのだから。