『オペラ座の怪人』 | ぼやきますか?

『オペラ座の怪人』

今年3本目の映画を鑑賞してまいりました。早くも今年のベストスリーに食い込んでくるような衝撃を覚えた作品です。『オペラ座の怪人』です。

ストーリー
1919年、パリにあるオペラ座の廃墟では人目を避けるようにひっそりとオークションが開かれていた。出品されているのはそこで催された演劇にまつわる品と共に過去の忌まわしい出来事が思い起こされていくのだった。
1870年代当時は、このオペラ座は大勢の人を楽しませる華やいだ場所であった。ただ劇場運営者の中でファントムという謎の男に恐れを感じているものが多数いたのだった。そのファントムに見初められ、また心惹かれるまだ新人であるバレエダンサークリスティーヌ。ファントムの手引きと若き才能により主役の座を手に入れていくクリスティーヌが、幼馴染である若きオーナーと恋に落ちた時、ファントムの苦しく切ない嫉妬の炎は激しく燃え上がる。そして悲劇へと転げ落ちていってしまうのだった。

感想
今回、勉強不足でこの映画がミュージカルということを知りませんでした。
チケットを買ってみてびっくり、ミュージカル映画と書かれているではありませんか!思い返してみると、ミュージカルに感動した事は皆無だったので(といっても小学生の頃に見た事位しかありませんでしたが…)はて、さて!?どうなるものか!?
見終わってびっくり。この映画は素晴らしいです。最初っからやられました。古い絵画のような白黒の映像から、過去が思い起こされる場面での映像に圧巻です。メインテーマ曲(ちゃーんちゃららららーんってやつ)をバックに古びたオペラ座が過去の華やいだ時代へ、みるみる変貌していくのです!!文章じゃ上手く説明できなくて、自分の文才が乏しい事が口惜しいです…。
ほとんどの役者が吹替え無しで歌っている、歌も鳥肌物でした。クリスティーヌ役のエミー・ロッサムは心にまで染むような綺麗な歌声を聞かせてくれます。繊細で可憐な少女から、恋に落ち成長した女の声まで全編を通して聞かせてくれます。またファントム役のジェラルド・バトラーは嫉妬の炎で身を焦がす激しい憎しみに満ちた声を見事に歌い上げています。その激しい歌声に何度も鳥肌が立ってしまいました。
全編を通してみせてくれる映像美、それとミュージカル『オペラ座の怪人』の生みの親でもあるロイド・ウェーバーがプロデュースしている為、音楽にも手を抜いているところが一つも感じられなかった、最初から最後まで、少しも目を逸らすことなく引き込まれてしまう映画でした。
彼らの歌声であなたの花が開きはじめる…